MTD YTDの作り方

マーケティング業務において売上の分析をするためにMTDやYTDといった指標を使うことがあります。

今回はそれをtaleauで計算する方法を紹介したいと思います。

※参考にしたのはTableau社のプリセールスエンジニアの杉村さんのTableauを極めるのDay4です

zenn.dev

MTD/YTDとは

MTDとは

その月の初日から同月のその時点までの数値、

YTDとは

年の初日から今日までの数値を表します。

 

通常のレポートであれば今日まででよいのですが

今回はサンプルスーパーストアのデータを使うのでレポート日を任意で設定してそこまでのMTD、YTDを表すように作成します。

 

作成手順

①レポート日を設定するパラメータを作る

②MTDの計算フィールド作成

【条件】

レポート日より前のオーダー日であること かつ レポート日と同じ月であること(月の差が0)

以下で計算します。

②去年のMTDの計算フィールド作成

【条件】

オーダー日に1年足した日付がレポート日より前であること かつ オーダー日に1年足した日の月とレポート日の月が同じであること

※ZN関数は計算結果がNULLの場合も0を返すという関数になります。②の計算にも適用しました。

③YTDの計算フィールド作成

【条件】

レポート日より前のオーダー日であること かつ レポート日と同じ年であること(年の差が0)

以下で計算します。

④去年のYTDの計算フィールド作成

【条件】

オーダー日に1年足した日付がレポート日より前であること かつ オーダー日に1年足した日付がレポート日と同じ年であること

以下で計算します。

 

今日までのレポートでよい場合は

計算フィールドを作成する際にレポート日のパラメーターを使用せず

today()に置き換えればOKです。

 

 

レポート日を2014/5/23に設定したらこのような結果になります。

 

念のため2013/5/23のレポートも出してみると、2014/5/23の1年前のデータにはちゃんとこの日の数字が入っていますね。

そして2012年のデータはサンプルスーパーストアにはないので去年の数字は0が入っています。

(ZN関数のおかげでNULLになっていない)


自分が求めたい数字がどのような計算で求められるか考えるのは難しいですが

他の方が使っている計算式を読み解くと「あ~~その考え方か~~~!!!」とすっきりします(笑)

 

1から自分で考えられるようになるのはなかなか難しいですが、色々と試しながら考え方を習得していきたいです…!